「えっ、やったじゃん」

私が言ったと同時にチャイムがなった。

私達は教室に入った。
廊下では、生徒達がきゃーきゃー騒いでいた。

クラスでも、グループが出来上がっていた。男子が5、6人で、女子が無理だとか言ってる。
その中に、洸紀と司もいた。

「洸紀、司、また一緒じゃん」

私はその固まりに入っていく。
よかった。みんな話しやすい奴ばっかりだ。

「紗蘭がいてよかった…」
洸紀がすがりついてくる。
「なに、どうしたの」
私は司に聞いた。
「嫌いな女子しかいない」