「あら、知り合い?なら良かったわ~!
七彩ちゃん、この無愛想なのが、私の息子の飛鳥よ。」
「え…。」
「飛鳥。この子が今日からうちに同居する、倉木七彩ちゃんよ。」
「同居?俺が?コイツと?」
嘘でしょ…。
嘘だ、嘘だ、きっと嘘だ!、
「え、え、いやぁぁぁぁあ」
やだやだ、なんでこんなヤンキーと!!
「うるっせぇよ!少しは黙れ。」
飛鳥も目を見開いてびっくりしてたくせに。
順応性高すぎるよ。
なんでそんなに落ち着いていられるの。
「むぅ…。なんであんたと。」
「こっちの台詞だ。
別に俺は嫌じゃないけどな」
嘘つけ。
眉間にしわ寄せて言う台詞じゃないでしょうが。
「まぁ俺はお前が同居することをポジティブに考えることにしたからな。」
「はぁ?」
どうやったらポジティブに考えられるの。
やっぱり不良は頭の中お花畑なの?
「どうしたらポジティブに考えられるのか知りたいよ…。」
私の呟きは、しっかりとそこに響いたはずなのに、誰も、なにも言わなかった。