「ねえ、飛鳥ほんとにわからない?」
……、ダメだコイツ!!
今の自分の状況わかってない!!
髪下ろして、ストレートになった髪が、七彩の肩に落ちていて。
くの字に膝を曲げてペタンと座っていて。
セーラー服で上目遣いって。
こんなんで動揺するとか……、
俺、おっさんなのかもしれない。
「……七彩、なんでお前が落ち込んでるのか教えてやるからその座り方やめろ」
「は……?なんで……?」
「いいからやめろ。」
「……自分が体固くてできないからとかそういう理由ならやめてよね。」
ちげぇし。
お前ほんとわかってなさすぎ。
バカだ。
「ま、いいや。飛鳥。
ってことは飛鳥は私が落ち込んでる理由、わかるってことだよね?」
「え、まぁ……」
七彩はそそくさと正座に座り直すと、俺を見つめる。
あ、ベッドの上に正座って。
なんか忠犬っぽい。