倉庫がシーンと静まったとき、




パンッと手を叩く音。


音のしたほうを見ると、飛鳥の姿が。







「お前ら、よく聞け」




「飛鳥…」
「総長…」






「俺たちは仲間だ。暴走族だろうがなんだろうがな、仲間は大切に決まってる。

そいつの守りたいものは、


俺らも守らなきゃいけねぇ。





…俺たちが、姉ちゃんを守りたい弘樹にできることなんて、

笑顔で送り出すしかねぇんだよ」







飛鳥はわしゃわしゃと弘樹の頭を撫でると、また大声で叫んだ。







「よっしゃ
いくぞおおおおおおお!!!!!」






「「「うおおおおお!!」」」







は?



行くって?



どこに?






…今バイクで走ってきたよね!?





また行くの!?






眠いのに!!