「七彩…」
噛んでいた下唇を離す弘樹。
「…大事なものがあって、それを守る方法は人それぞれだもの。」
「お前、なんかいきなりきて、口出しすんなよ!!」
「あんたたちは!!!」
ダメだ、
このグレたくそ不良たちに、
みーっちり道徳というものを教えなくちゃ
「守る方法は、1つじゃないことを知ってる…?」
「は…?」
「どういうことだよ」
「弘樹のように、出世して姉ちゃん守ること。
あんたたちのように…、この輝夜で大事な仲間と信念守ること。
守り方は違っても、
大事なもの守ってるのには、かわりない」
不良たちが、ゴクンッと息を飲むのが聞こえた。
ーーーって
またやっちまったー!!!!!
何回私は不良に説教するんだ!!
今度こそ!!
今度こそ殺られる!!