「まぁまぁ、みんなすぐ七彩ちゃんに絡まないの。
飛鳥も、もうみんな集まってるよ?」
救世主千尋の登場。
よかったー!助かった。
「あ、あぁ…。
千尋、集めといてくれたのか?」
「まぁね。総長でしょ、女の子と絡んでないで早く指示出さなきゃ」
千尋はそう言って、私の頭をポンッとした。
女の子……だって!!
やっぱり千尋は紳士だなぁ…。
…女の子って言われるだけで喜ぶようになっちゃったのはデリカシーのないコイツらのせいだけど!!
ただ、やっぱり少し嬉しくて。
ポンポンッてあやす手が、いたらこんなんだろうなぁ、とお兄ちゃんを想像させて。
心地よくて、目を細める。
と、
「あぁ?
俺、女の子、となんか話してねぇぞ」
飛鳥はそう言って、
千尋の手を払った。