「まぁ、諦めるって言っちまったし、俺からはもうなにも言わねぇよ。
さぁ、お前の部屋探そうぜ」
あ、そっか。
空き部屋ないはずなのに3階って言われたから、探さなきゃなのか…。
「わかるって言ってたけど…、部屋の前にお前の荷物が置いてあるとか?」
「ううん、私の荷物は下に置いてる段ボール2個だけだから違うと思う」
とりあえず、3階の部屋を見て回る。
てか2人暮らしなのにこんなに部屋数いるのか?
「3階には、4つ部屋があるんだ。
1つは俺の部屋、1つは母さんの部屋。
あと、物置と俺らの…。」
「物置じゃない?」
「いや、あそこは物が多すぎて、片付けしたとしても人が1人過ごせるスペースはない」
じゃあ…、ないよね?
まさかの廊下!?
…いや、待て?
「4つ目…、俺らの、なに?」
俺らって、おそらく輝夜のことかな?
輝夜の…なんだろ?
「俺らの、幹部室…」
か、幹部室?
なんだそれ。