「だから、姫になれよ」
気づいたら飛鳥は私の目の前にいて。
私と飛鳥の距離がほぼ10センチない。
ちょ、顔近いから!!!!
「飛鳥待って、ほんとに近い…。」
私は両手で飛鳥の胸を押すけど、びくともせずに私に接近してくる。
「姫になるって言ったら離れる」
ふざけんなぁぁぁぁあ!!
ならないっていってるのに!!!
「そんなに七彩、姫になりたくねぇの?」
「なりたくないね!!!」
「へぇ~」
飛鳥は私の言葉になにか良いことでも思い付いたようで、ニヤッと笑う。
その顔は悔しいけどすごくキレイで、きっと女の子たちがいたら気絶するかも…。
そんな笑みを私に向けるなんて……
えっ、なんだろう…、悪寒がする。