「絶対に姫になんてならないし、よく見てみてよ。私、お姫様なんてガラかな?」
結構悪態つくし。
スポーツもわりと得意だよ?
可愛いふわふわの髪とかしてないよ。
すると飛鳥は、
「確かにな」
と言ってフッと笑ってみせた。
いやいや待て待て!?
本当のことだから否定しないにせよ、
今、鼻で笑ったよね?
「お前がお姫様とか言ったら、他の族に全力土下座しにいくわ」
今すぐ行け。
そして帰ってくるな。
「お姫様じゃねぇんだよ、姫なんて呼ばれてるけど、実際呼び名なんてなんでもいいんだよ。
要は、俺らのそばにいて活力になればいいわけ」
よくわからないけど…。
えっ、待って。
つまり、あの…。
「私と、一緒にいたいの…?」
そばにいてってそういうこと、だよね?