「あの部屋でも聞いたとおり、俺らの周りには同じような世界で生きてる奴らしかいねぇ。

男も、女も…な。」




飛鳥は私の頭を1回わしゃっとしてから、手を離した。



けどそのまま、私の手を握る。




「へっ?」



またですか!!



「俺の部屋で話そうか。
お前を勧誘するいい機会だしな」




なんだそれ。

結局勧誘かー。



そう思ったけど、引っ張られる手の強さに逆らえなくて……階段を早足で登る。


とか、言い訳してみるけど違くて。




ちょっと、私も気になったから。




私を、姫にしたい理由。




私の足も、自然と前へでた。