次の日美咲は学校には来ていたようだが




授業には出ていなかった。




俺は不思議に思いながらも




どうでもいいかと思ってる自分もいた




次の日放課後に屋上に来てと





美咲に言われた。




おれはまたつい




「は?なに?今からこいつんちに遊びに行くんだけど。」





と突き放した言い方をしていまった。




ふだんなら退く美咲も今日はなぜか




退かなかった。




俺らは屋上に来た。




美咲から「私の事すき?」



そう聞かれた。



俺はもちろん好きだと答えようとしたが



恥ずかしくて言えなかった。



美咲は俺にすきだ大好きだと



言ってくれたのに



俺は言ってあげられなかった。



あの時、なんで素直になれなかったんだ


そんな後悔の念しか残っていない。


あろうことか、俺が言ったのは


「キモっ」の言葉。


多分これが完璧な引き金になった。



美咲は俺に最後のチャンスをくれたのに



あんなにも美咲を追い詰めていたなんて


知らなかった。気づかなかった。


なぁ、


なんでやめてっていわなかったんだよ


なぁ、


なんで俺の前で泣かなかったんだよ


なぁ、


なんで俺は美咲の気持ちを疑ったんだよ


俺が信じてあげなきゃいけなかったのに



俺がそばにいるべきだったのに


今更後悔したって遅いかもだけど



神様。


もう一度だけ



もう一度だけ


俺にチャンスを下さい。


次は絶対に美咲をたいせつにするから


次は絶対に美咲を悲しませないから


次は絶対に美咲を苦しめないから


次は絶対に美咲だけを見るから


次は絶対に美咲を







手放さないから



もう一度だけ俺と美咲を運命の赤い糸で





結びつけて下さい。