もう放課後だ。





「祐也。ちょっといい?屋上に来て欲しいんだ。」






祐也は心底嫌そうな顔で








「は?なに?今からこいつんちに遊びに行くんだけど。」




最後だから怯まない。明日になったら






決心が緩んじゃうかもしれないから。








「すぐだから来て。お願い。」







祐也はったくとか文句を言いながら






ついてきてくれた。






ありがとう。






祐也。







私は言った






「祐也?私の事すき?」



「は?なにいきなり?」



「私は祐也の事好きだよ。大好きだよ」



「キモっ」



「ハハっだよね。嫌いな奴にそんなこと言われても。」



フツーの恋人同士ならここで


俺も好きだよとかって言うんだろうな



っふー


「祐也。私は祐也の事がすきだから。浮気をされて辛かった。約束をすっぽかされて悲しかった。だけどもういいんだ」



「っちよっとまてよ‼︎」



「私はあなたに愛されたかった。ごめんね。今まで。めーわくだったよね。もう私、限界だから。もう私苦しみたくないから。もう私、悲しみたくないから。

私達。別れよう。」


「はっ!何言ってんだよ‼︎」


「あっそっか。私達もとから付き合ってたわけじゃないんだっけ。」



「お、おい‼︎」



「でも‼︎ちゃんとけじめをつけたいから。別れを宣言させて?さようなら。大好きだったよ。中田君。」



「‼︎おいっ祐也って呼べよ‼︎呼んでくれよ‼︎」



「愛してた。」



「クラスメートとしてよろしく。中田君。」



そういい私は屋上から走り去った。




祐也が後ろで私の名前を呼んでいた






なんて気づかなかったんだ。






私は屋上を出た後、家まで走って帰り






部屋に入ってまた泣いた。






あんなにも泣いたはずなのに。






涙は枯れないって事がよくわかった。






ずっと泣いていた。






ただただ祐也の事をおもいながら。







神様お願いです。






祐也の事はもう諦めますから、







今日だけは祐也を思って泣かせて下さい







「祐也。私の大好きな人。私の愛しい人





さようなら。」