松葉杖ともう片方の足を頼りに、一歩一歩一段ずつ階段を下っていく。
杖の扱いにはだいぶ馴れてきたけど、階段の昇り降りはまだ怖い…
「はぁ……」
やっぱり…意地なんて張んないでユカリにも付いてきてもらえば良かったかな
いやいや、いつまでも迷惑かけらんないし…
(……きっとこういう甘えが、そういう風に見られるんだ)
妹みたいだって……
「……」
そう思った私はとっさに自分を奮い立たせると、再び階段を降り始める。
すると、ふいに下の方から足音がして
偶然、反対側から階段を昇ってきた様子の隼人と鉢合わせしてしまった。
「!」
まさか今このタイミングでお互いかち合うとは思わなくて。
動揺からか思わずズルッと足を踏み外したとき、
目の前にいた隼人がとっさに手を伸ばす。
「あっ、危ね――…!」
杖の扱いにはだいぶ馴れてきたけど、階段の昇り降りはまだ怖い…
「はぁ……」
やっぱり…意地なんて張んないでユカリにも付いてきてもらえば良かったかな
いやいや、いつまでも迷惑かけらんないし…
(……きっとこういう甘えが、そういう風に見られるんだ)
妹みたいだって……
「……」
そう思った私はとっさに自分を奮い立たせると、再び階段を降り始める。
すると、ふいに下の方から足音がして
偶然、反対側から階段を昇ってきた様子の隼人と鉢合わせしてしまった。
「!」
まさか今このタイミングでお互いかち合うとは思わなくて。
動揺からか思わずズルッと足を踏み外したとき、
目の前にいた隼人がとっさに手を伸ばす。
「あっ、危ね――…!」