「……っ」


とにかくこれ以上直視している事が出来ずに、私は向こうにいる先輩から目を背けるように俯きかける。


(……あれ?)


でもこの時。

ほんのつい…
本当についさっきまで私と一緒に手を繋いでいたはずの優太が、今はどこにも見当たらなくて……

私はとっさに名前を呼ぶ。




「優太!?」