「ちょっとなにこれ!?3位?あの隼人が?
しかもみーより順位上とか何かの間違いでしょ!?」


どうにもこの結果には納得がいかないらしく地団駄まで踏み始めたユカリに、
惜しくも4位だったみーちゃんは特に驚く様子もなく、平然とこう言ってのける。


「ユカリ、はっきり言って僻みにしか聞こえないよそれ」

「だって小学校から中1んときまで、あいつそこまで頭良くなかったじゃん」


ややご立腹な態度でユカリが口をとんがらせる。


…確かに小5~中1頃までの隼人は、そこまで目立った成績でもなかった。


「なのに200人中いきなり3位なんて、突然変異でも起きたとしか思えない!それともエスパー!?」

「んなわけないでしょ。二人とも去年はクラスが遠かったから知らないだろうけど、2年の秋頃から急に成績上がってんだよ隼人」

「え、じゃあ元は良かったってこと?」

「さぁ、頑張って勉強でもしたんじゃない?」


えー、でもさぁ、だからってそんな急に成績上がれる?と、しつこくみーちゃんにボヤくユカリ。


そんな二人の会話を耳にしつつ、私は内心…焦っていた。


「……」