そんな私の想いも虚しく、台風は予想通りの進路で今も北上しているらしい。
今朝も起きてすぐテレビを付ければ、あらゆるニュース番組がそのことを伝えていた。
部屋で一人不安げな表情を浮かべる私に、すぐ耳元では隼人の話す声がする。
『台風ちょうど来るらしいな…』
『うん…隼人たちの方はどう?その、大会とか…』
『俺らのいる所までは来ないみてーだから平気。こっちはすげー晴れてるし。大会もやれるって。
ただ明日、帰れっかどうか…』
『……』
こないだ行われた2回戦目の試合も見事勝ちを取った隼人のチーム。
そのあとも順調に準々決勝、準決勝と進んでいった。
そして明日は…決勝戦。
私のいる東京では、台風が来る日だ。
今朝も起きてすぐテレビを付ければ、あらゆるニュース番組がそのことを伝えていた。
部屋で一人不安げな表情を浮かべる私に、すぐ耳元では隼人の話す声がする。
『台風ちょうど来るらしいな…』
『うん…隼人たちの方はどう?その、大会とか…』
『俺らのいる所までは来ないみてーだから平気。こっちはすげー晴れてるし。大会もやれるって。
ただ明日、帰れっかどうか…』
『……』
こないだ行われた2回戦目の試合も見事勝ちを取った隼人のチーム。
そのあとも順調に準々決勝、準決勝と進んでいった。
そして明日は…決勝戦。
私のいる東京では、台風が来る日だ。