その日の夕方。

ユカリと別れたあと、私は自転車でそのまま学校へと向かった。


外からこっそり様子をうかがうと、グラウンドにはまだ練習に励んでいるサッカー部の姿が。


応援にきていた子たちに混じって、自分もそそくさとベンチに座らせてもらう。



(…き、来ちゃった)



突発的とはいえ、サッカー部の練習を見に来たのは去年の夏が最後。

ちょうど一年ぶりということもあってか、どことなく緊張してしまう。



しばらく一人でソワソワしていると


不意に動かした目線の先に、隼人の姿を見つけたんだ。