あれから眠ってしまったのだろうか。
気がつくと、私は隼人のベッドで横になっていた。
しばらくうつろな目をしていたものの、しだいに顔色がサーッと青ざめていく。
ま、まずい。ほんとに寝ちゃった…!
「は、隼人…?」
とっさに名前を呼ぶも、隼人の姿がない。
あわてて起き上がろうとしたら今度は転げ落ちてしまい、ドシンっと床に尻餅をついた。
(……い、いったぁい。って、ん?タオル?)
今の拍子で、一緒に床へ落ちてきたタオルケット。
あ、もしかしてこれ、隼人がかけてくれたのかな…。
「――栗原大丈夫か!?今、すげー音したけど」
思わず座り込んでいると
リビングの方から走ってくる音がして隼人が様子を見に来てくれた。
そしてすぐさま駆け寄って、いったん手を差し出してくれるも、なぜかその手がピタッ…と固まり引っ込む。
「う、うん大丈夫。でも私いつの間に…」
「あ、そこに寝かしたの俺。部屋戻ってきたら、床で栗原が寝てっから…」
!!
そ、そうだったんだ
私ってばなんてことを!