「は、隼人!?どうしたの?!」


まさか隼人が来ていると思わなくて、ガタッ!と勢いよく席を立った私は慌てて駆け寄る。

そのままじっと見上げて尋ねると、隼人はどこか照れくさそうに目をそらしかけながらこう言った。


「…栗原に、会いに来た」

「えっ私に?なんで?」


思わずポカンとする私を前に、隼人はちょっとだけ拍子抜けしたような顔をしたんだ。


「なんでって…栗原こそ俺に会いたかったんじゃねーの?」

「!」

「それで昨日、俺んとこのクラスまで来てくれたんだろ」


あ……


隼人の言葉に、私は顔を赤らめる。


隼人。


私が昨日隼人のクラスに行ったこと覚えてて?

それで会いに来てくれたの…?