「もーどこ居たのよ?練習にも出てないし」

「それがさぁ、俺ら1年はボールも触らしてくんねーの。入部一ヶ月はほぼ雑用。ひどくね?」


うんざりしたように言って、まだ真新しい綺麗なユニフォームで汗をぬぐう隼人。

これは制服効果なのか、なんなのか…
いつもとは少し違って見える隼人に、なんだか不思議な気持ちがした。


「それはそうと隼人、昼休みの話しだけど。先輩には頼んでくれた?」


ふと上の空になる私の横で、みーちゃんが昼間の話を切りだす。


その内容にドキッとしたのもつかの間、隼人はどこかバツの悪そうに頭をかいたんだ。