「だって、私は好きっ…だけ…っど、しょ、しょーま…っは!
ぎっ…ど、す、ずぎじゃ…ぅえっ…ないもんんん〜」
そう、3日前まで私の彼氏だった翔真(しょうま)は、一つ年下でみんなに優しい人だった。
背が高くて顔も中の上くらいで、おまけにバスケ部。
私達が出会ったのもそのバスケ部だった。
2年前、まだあどけなさを残したしょーまがバスケ部に入部してきた。
マネージャーだった私の一目惚れ。
3年生の夏に私からの告白で付き合うことが出来たんだけど、私が受験とかなんだりで、
まともに遊べなかったんだよね。
一緒に帰るのもあんまなかったし、
一緒にいても会話も続かなくって、
ほんとに好かれてるのかな?って不安でしかなくて。
不安が積もりに積もって3日前、とうとう私から別れを告げたってわけ。