体育館に響く彼の声。



拍手が強くなったのがわかった。






忘れられるなんて、むり。




「瑞季…」



ブツブツ言ってたはずの由真が
いつの間にか泣いていて
抱きしめてくれた。




「まだ、終わってないじゃん。
大丈夫だよ。」




「…っふ…〜っゔぅ〜」



溢れる涙が止まらなかった。



今はただ君に会いたい。





幕が閉じる瞬間、
またしょーまと目が合った。


君は恥ずかしそうに
でも、満足そうに笑っていたね。