芽衣はそう言って自信なさげに顔を俯かせるけど、大丈夫。

ちゃんと可愛い。


あたしはそう思って、



「全っ然変じゃないよ~すっごく可愛い!」




笑顔で、そう言った。


すると、あたしがそう言うと、芽衣が安心したようにあたしに言う。



「そっか。よかった~。

あ、妃由も超~かわいいよ、似合ってる」



「ありがとう、」



あたしはそう言うと、芽衣と一緒に一階に続く階段を下りた。


…けど、あたしは言われなくてもわかってる。

似合うのは当然だから。


でも…あの拓海くんは「可愛い」とか、言ってくれるのは…難しいだろうなぁ。



そう思いながら、拓海くんと直樹が待つ一階に着くと…




「おっせーんだよブス」


「!」



待ちくたびれたらしい拓海くんが、あたしを見てまず先にそう言った。



ひ、ひどい!