でも、あたしがそう言うと、一瞬直樹が静まり返った。
『…、』
「…ん、直樹?」
電波が悪いのかな?
そう思って、場所を移動しようとすると…
『う、海?』
「!」
電話の向こうから、再び直樹の声が聞こえてきた。
「そう。二泊泊りで。行くでしょ?」
『…』
その声にあたしがそう言うと、直樹は少し考えた後呟くように言う。
『…行く』
「そ?良かったー。行かないって言ったらどうしようかと思った!」
『へ…』
「いや、あんたが居なきゃ始まらないからさ。…あ、詳しいことはまた今度連絡するね。じゃあ、」
『えっ!?おいっ、』
そしてあたしは一方的に電話を切ると、早速芽衣にメールをした。
“直樹が海行くって!(^^)/”
…あの二人、上手くいくといいなぁ。
あたしはそう思いながら、今度はニヤけ顔で拓海くんにメールを打った。
あーもう、海の日が待ち遠しい!