「こんなに見捨てたのについてきてくれた皆の優しさがあんたにわかる?」






わかる?


鬼なんかにわかるの!?







「私だって本当は仲間が欲しかった。……チームが欲しかった!あんたの命令に従ってた自分がバカだった!」





一番馬鹿は私だ。


鬼なんかの命令を聞いて




本当に馬鹿だよ





「私はもうあんたの命令は聞かない!!」





『お、おい!それはどういうこと…』


を遮って




「私は仲間を助けたのは命令に背く訳じゃない!自分のためだ!!!!」



『な……なにを……』





真っ暗な世界に亀裂が入った




「仲間を助けたのは自分のためだ!」





その亀裂がだんだん広がっていく




「お前は力を仲間のために使うなと言ったな!」






『あ、……あぁ』