なんて思ったら、今までごちゃごちゃ考えてたこと全部。

なんだかもう、馬鹿らしく感じて。



ふ、と息を漏らせばだいちゃんと目があって、どちらともなく吹き出した。



まるで、心に詰まってた何かをふっと吐き出すみたいに。

喉が、軽い。

ぎゅっと握っていた手が、解けた。



────気づけば私たちは、馬鹿みたいに明るく、あの頃と変わらないトーンで、あの頃みたいなどうでもいい話を、止まることなく話していた。



思い返したら、何があんなに面白かったんだっけってなるくらいの、そんな、どうでもいい会話。




「──じゃあ、今日は楽しかった!ありがとな!」


「ううん!私こそ!こんどはだいちゃんが遊びにきてね」




「おう、もちろん!日向の仲間に会えるの楽しみにしとく。話と違ってヤッベェ奴らだったらお父さん許しませんからね!」


「ふは、だいちゃんちょっとビビってるでしょ!まったく、だいちゃんお父さんも呆れるくらい愉快な奴らだから大丈夫!」


「ほんとだな!?よし、楽しみにしておく」


「あはは、じゃ、ばいばい!」


「おう、気をつけろよ!」



いろんな、話をした。