痛い。苦しい、見えにくい。
早くしなきゃって焦りが私を襲って、手が震える、足が震える。
うまく動かない。
でもだいちゃんを見つけて私は必死にそこまで泳いだ。
息がもたないかもしれない。
でもなんとかだいちゃんの手を掴んで、上に向かって泳ぐ。
ああでも、どうやって息継ぎすればいいの?
足がつかない。それがこんなに不安なことなんだって知らなかった。
でも元々あまり泳ぎが得意じゃない私は、息が苦しい中、水を飲み込んでしまった。
苦しい、苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい。
だめだ、どうしよう。
むせることもできない今の状態に、だんだん意識が朦朧としてくる。
上に上がりたいのに、手には力が入らなくなっていって。
どうしてよ、なんで。