「聡太・・・、別れてください。」

俺、加藤 聡太。今、彼女の伊藤 望 と屋上にいる。いや、もう彼女じゃないのか。

「・・・わかった。」 しばらくの沈黙のあとに、こういった。自然と涙がでる。望に、こんな姿見られたくない。

俺は、屋上を飛び出した。5階の屋上から2階の階の時には、泣き叫んでいた。

何でだ。何で俺じゃだめなんだ!

10分ぐらいたっただろう。1階、ロビーに行くと こんな声が聞こえた。


’’屋上から、誰かが、飛び降りたぞ!’’


…‥屋上…‥飛び降りる…‥

屋上? いやな予感がする。


俺は、人だかりができてる中に、入り込む。 人と人の、間から見えたのは
望だった

な なんで? 「望❗」 人混みを、避けて近寄る。 なんでなんでなんで

救急車のサイレンが、よけいに不安を煽る。


はにかむ望 怒る望 すねる望

笑う望 さみしそうな望

さっきまで見てた、生きていた望

なんでだよ。それしか言えない。
救急車に乗りこみ、病院に着く。

手術中のランプが、赤色に変わる。



医者が出てくる。

「すいません。力不足で。」


涙が溢れる。「・・・・しかし」

っえ?

「お腹の赤ちゃんは、元気ですよ。」



そう。望と俺のあいだに、赤ちゃんができていたのだ。