「俺は怖いよ。いつお前が俺の元を去ってしまうのかと。だから毎日ここに来る。お前が逃げていないかと不安だから。」

そんなことを言うけれど貴方は絶対に私を逃がしてくれないくせに。

「逃げませんよ。だって逃げきれないもの。」

最大の皮肉。

彼も苦虫を噛んだような顔をする。

「あぁ、きっと俺はお前を逃がしてはやれない。逃げても必ず見つける。」

もう逃げる気すらないの。

もう疲れてしまったの。

だから…ここから出して欲しいのです。