進路を決めたのも思いつきだった。

先輩のカッコいい髪型を見て、いいなと思って。


美容室は女性の入るところと思い込んでいた自分に人生を左右する人が現れた。


「君はどんな風にしたいの?」


ある美容室の店長が、僕にとってはすごく眩しく見えた。


18歳、春休み。


人生はここから始まった。