「ただいまぁ〜」
玄関から声が聞こえた


「おい、凛香!来たぞ」
なんか怯えてない?

なんかおもしろいなー

「周、涼。久しぶり」
背が高くて足ほっそい…
顔もなんとなく周と涼に似てる


私に気づくと、

「あ、君前会ったよね?
うちはKARUNOのモデルやってる
瀬戸 雛叶(せと ひなか)です」



凛香ちゃんだっけ?
かわいいなぁ〜!っと言われて抱きつかれた

いい匂いする…


明るい人なのになんで怖いのかな?

周と性格が似てる。

「はい。凛香です。お世話になってます

「いえいえ〜。で、どっちと付き合って
んの?」

いきなり?しかもどっちとも付き合ってないのに…




そーいえば返事してない…

「い、いえ!まだ違います!」

「えぇ、まだ?ってことは〜?」
からかい顔の雛叶さん




「どっちもいい奴だから。よろしくね」
急にすんなりと引き下がった


こーゆー所は涼に似てる。

うわぁ〜って見てたら

「おい。姉ちゃん、今日はなんで来たん
だ?」

「うるさい。あんた、いつからそんな口
聞くようになったの?」

かわいい顔には似合わない言葉。

こ、怖……


「まぁ、いいわ。実はね、凛香ちゃん。
あなたに話があるの」

「はい、なんですか?」

「涼、周。どっか行ってな」

「俺たちだっていいだろ」
不満そうな顔の涼

「いいから、涼。行くよ」




「ごめんね。本当は私なんかが言っちゃ
いけないんだけど……」

なんか嫌な予感がしたんだ。

「いえ、大丈夫ですよ」

だって雛叶さん辛そうだったんだもん


















「おかーさんがね、お亡くなりになった
の…」