ガサカサッ!
ゴミ箱の方向から、物音が聞こえた。
今のが誰かに聞かれてたら、少しめんどくさいかな。
彩芽ちゃんにチクられて変な行動起こされても困るもん。
蒼「……だれー?」
僕のその言葉に応じて出て来たのは、渚ちゃんだった。
渚「……二人は。彩芽が裏切り者だと思うの?」
…完全に聞かれてたね。今の会話。
でも、下手に第三者に聞かれるよりはましかな………
渚「どうして、そう思うの?」
闇に染まった黒い瞳で僕と秦くんをみる。
そんな瞳にしたのは僕達だけど。
渚ちゃんは。
特別、重い過去があるってわけでもなかったしね。
秦「なあ、聞きたいことがある。
あの時のこと。全部、包み隠さず教えてほしい。
あとは。お前がどうしたいのか。」