俺は渚のところに近づいていき、こう呟いた。




真「…………綺乃の縄を外してくれ。」





綺乃から俺らまでの距離は短く、オマケに総長は遠くで蒼とやり合っている。






渚「…了解。」




そう言って、自然に喧嘩の輪からぬけた渚はそのまま綺乃の所まで走っていった。






誰も、気づいていない。


大丈夫。だよな。




そう思い、相手と向き合った瞬間。




ザシュッ




そう音が聞こえた。




渚「~~~~ッ!!!」




渚の、悲鳴ににた声が上がる。




毒蛾総長「残念だったなぁ?小娘ぇシネェ!!!!」





蒼の隙をついた毒蛾総長が、渚にナイフを振り下ろした音だった。