真「なんでもねぇよ。それより、どこに並ぶつもりだ?」 




見渡す限りの行列に俺は顔をしかめた。





一周、ぐるっとあたりを見渡した渚は



渚「あれ!」




赤いワゴン、一番人の並んでいないワゴン車を指さした。





俺が、人混みが嫌いっていったからか?





こいつは妙なところで気を利かせる。




真「………別に人混みでもいいけど?」





渚「…え?!い、や大丈夫。あのワゴン車のタコス、美味しいから。」




………ここまできてタコスかよ。



てか、おまえここきたこないだろ?



なんで、そんなこというんだよ。




真「…おまえがいいんだったら。」



心で思っていてもなかなか口に出すことが出来ない。