バイクの後ろに、な…
真「……ああ。」
明日みんなでバイクで学校まで綺乃たちを迎えにいって、そのまま遊園地までいくらしい。
この前、一度だけこんなことがあった気がする。
いろんな思いや、考え、声、すべてが混ざってぐちゃぐちゃになって。
ゆらゆらと不安定な状態で宙に浮かんでいるようなこの感じ。
まさしく、今の俺は白と黒の混ざった灰色の煙だ。
不安定にゆらゆらと。
幾宛もなくさまよう煙のような。
蒼「……真くーん!大丈夫?」
蒼に顔ををのぞき込まれ、はっと我に返る。
自分の世界、ていうか、頭の中の考えにのめり込みすぎていたようだ。
真「……大丈夫だ。」
それだけ伝え、幹部室の奥にある総長室に入る。