真「……後で上に来い。話したいことがある。」




それだけをその集団に伝え、上に上がる。





なんなんだ、このもやもやは。




ずっと、深く、深く霧が続いているような感覚。





一部ははっきりしているのに。




不自然な事なんて無いのに、何かが足りない記憶。





まるで、引き出しの中に入っているような。






それがきっと、渚との記憶なんだろうな。



知りてぇ。




俺が渚と過ごしたときの記憶。




だけど、忘れたってことはいい思い出ってだけじゃないんだろう、な………





コンコン




下っ端「……失礼、します。」