綺乃たちを学校まで送る。



この二人、学校に寝泊まりしてるからな。






渚「じゃ、明日ね!」




綺「バイッバーーーイ!!」





思いっきり手を振る綺乃と、控えめに手を振る女。






蒼「またね!!渚ちゃん!!綺乃ちゃん!!」




弘「寝坊しないでくださいよ?」





秦「また、な。」





真「……………ああ。」




女とふつうに仲のいい蒼と弘人を少しだけうらやましく思えた。






明日、思い出せたら。





その事が頭の中を支配していく。




でも、片方の俺は、思い出したら何かが壊れる。と、危険信号を発してる気もする。





結局はどっちの考えも混ざり混ざって、



悪い方に動いていくんだろうな…





そうしないためにも思い出さないといけない。




それが俺のためであって、あの、渚とかいう女の為でもある。



ハズだから。








俺が退院してはじめの頃、倉庫に行ったときに下っ端に妙に期待のこもった目を向けられた。





蒼達が何かいったせいか、ソレも1日で終わったけど。




中には未だにそんな目をする奴もいる。