あー、無理。
ホント無理。
Mで性格が悪いとかホント有り得ない。
あー、ヤダヤダ。
絶対コイツの元へは行きたくないし。
考えただけで鳥肌が……。
「M男中田クン、断られちゃったねぇ。ざーんねん」
「……あぁ?もう一回言ってみろや」
「……へー、二回も聞きたいのか。じゃあ、言ってやるよ」
「ちょ、ちょっと……!まさかまた喧嘩始める気じゃないでしょうね!?
勘弁してよ!もう巻き込まれるなんて懲り懲りなんだから!やるんならあたしのいない所でしてよね!」
一触即発モードに入ろうとする中田と爆笑男を慌てて止める。
冗談じゃない。
公園なら未だしも、此処は学校だ。
いくら放課後と言っても誰に目撃されているか分からない。
この人達と関わってるなんてバレたらとんでもない事になるんだからね。
バレるとかホントに勘弁。
「なーに言ってんだよ。お前はもう俺等の間に挟まれてんの。諦めろ」
「………は?」
挟まれてる?どういう事?
「だから、お前はもう俺等につくかこのM男のとこに行くかしかねぇーんだよ」
「……は?はぁぁぁぁぁぁ!?」
ちょっと待って。
何でそんな事になってんの!?
っていうか何でその二つしか選択肢がないのよ!
オカシイでしょうが!