「さっきのお前と中田の会話から察して、お前はもう俺等と関わってるか関わってないかとか関係ねぇの。お前自身が中田に気に入られちまったからな。だろ?中田」


「まぁ、そういう事だな。こんな面白ぇ女滅多にいねぇからな。お前等と関係なくても手に入れる」


「……ってな訳よ。どうする?コイツしつけぇぞ?毎日追い掛けられるけど」


「は!?ま、毎日!?」



瞬時に頭に浮かんだのは中田に追い掛け回される自分の姿。


考えただけでもゾッとする。


そんなの絶対に耐えられない。



「俺等もお前を巻き込んだ事責任感じてるからな。お前が望むならコイツから匿ってやる」


「匿う?」


「……そう。だから俺等んとこに来いよ。中田よりはマシだぜ?」


「………」


「まぁ、それも此処でコイツを潰したら必要なくなるんだけどな」



ニヤリ、と意味ありげに笑った爆笑男は隣に居た失礼男に目を向けた。



「中田、此処へ来た事を後悔しろ」



失礼男がそう言うや否や、一歩後ろに居た王子様と陽、そしてフェロモン男が前へと出てきて、一斉に戦闘態勢に入った。