「お待たせしました。」


僕は持ってきた朝餉を机の上に置く。


「小五郎さん。その四角いの、何?」


「これは机というものです。これで学問をしたり、ご飯食べたり…するんですよ。」


「そうなんだ。」


「さあ、食べましょう。」


僕は正座した。


巳甘さんも同じように僕の隣へ正座する。


「これが朝餉ですよ。」


「そうなんだ。」


巳甘さんは僕が作った料理を見ていた。


「では、いただきます。」


合掌をして、箸をもってご飯を食べた。


恥ずかしいですね。


あんなにじっくりと見られては。


僕は夢中になってご飯を食べていた。


「小五郎さん…。」


隣から声が聞こえる。


「す、すいません!今食べ方を教えますよ!」


夢中になって食べていたら巳甘さんの事忘れてました。


本当すいません…


もう一度心の中で謝った。


「うん…。」


巳甘さんに食べ方を教えながら巳甘さんは食べてくれた。


どれも美味しいと言ってくれた。


そう言ってくれるだけで胸が高鳴る。


本当、僕は巳甘さんに重症です…