「……さん。…かさん。巳甘さん!」
誰かがあたしの名前を呼ぶ。
「うう…。眠い…まだ寝るの……。」
「起きるのですよ!」
「は、はい!」
「おはようございます。」
あれ?
どうして人間があたしの目の前に…
「誰?」
あたしは薄っすら目を開いて言った。
「忘れたのですか?僕ですよ。桂です。」
あ、そっか。
あたし一昨日、小五郎さんと出会って昨日は1日一緒に過ごしたんだ。
「小五郎さん、おはようございます…って、朝ですか?」
「えぇ。」
「あたし日光苦手なんで、いつも夜に起きてるの。昨日は大丈夫だったけど」
「何故、日光が苦手なんですか?」
「…肌が焼けるように熱くなるの。」