_______ __________ 「やっと着いたぜよ。」 「巳甘さん、傘閉じますね。」 あたしは小五郎さんに傘を差し出した。 「今度は間違えなかったですね。」 そういうと小五郎さんはあたしの頭を撫でた。 あたしはなんだかくすぐったいような感覚がした。 「さあ、中に入りますから手を…」 あたしは小五郎さんの手の上に自分の手を重ねた。 「うん。」