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「やっと着いたぜよ。」


「巳甘さん、傘閉じますね。」


あたしは小五郎さんに傘を差し出した。


「今度は間違えなかったですね。」


そういうと小五郎さんはあたしの頭を撫でた。


あたしはなんだかくすぐったいような感覚がした。


「さあ、中に入りますから手を…」


あたしは小五郎さんの手の上に自分の手を重ねた。


「うん。」