あたしは目を瞑ったまま答えた。


「ほぅ。なら、証拠を見せてみろ。」


「嫌よ。」


「さっき助けてあげたんだが?」


「…分かったよ。但し誰にも言わないでね?」


「なんでだ?目を怪我してるのがそんなに知られたくないのか?」


「見せてあげないよ?」


「なっ…!」



なんかこの人と話すの面白い。


「わ、分かった!誰にも言わないから見せろ。」


あたしは目を開けてその男を見た。


わぁ…


この人美形だなぁ。


小五郎さんも晋作さんも龍馬さんもみんな美形だけどこの男の人も負けず美形って感じ…


「お前…目が赤い……」


「内緒だよ?」


あたしは男から包帯をとって目に巻きつけた。


「驚いた…?」


「あぁ。」


「内緒にしててね!あたしと貴方の2人だけの秘密ね?」


「何故お前の目は赤いんだ?」


「決まってるでしょ?あたしが蛇だから。ふふ。」


「蛇?」


「うん。ほら、見て」


あたしは袖をまくって腕を見せた。


「肌に鱗が…」


「分かった?あ、そうそう。あたしね目怪我してないのよ。目を隠すためにしてるの…。」