「ふわぁぁ。」


目を開けると微かに日光が入ってきて眩しかった。


また着物のまま寝ちゃった。


「おはようございます。よく、眠れましたか?」


あ、小五郎さん。


先に起きてたんだ。


「おはよう。ぐっすり眠れたよ!」


「それはよかったです。さあ、朝餉にしますよ。先に向こうに行ってて下さい。僕は高杉起こしてきますね。」



あたしは先に行って二人を待つことにした。


なんか向こうの方から叫び声が聞こえた。


「いってーーよ!なにすんだよ!」


「そうしなければ起きないでしょう?」


「だからって、足蹴ることはないだろ!」


あ、晋作さんの足蹴ったんだ小五郎さん。


「早くして下さい。巳甘さん待ってるんですよ。」


「ったく。」


少しして二人が来た。


「晋作さん、おはよう。」


「あぁ。はよ。」


「晋作さん早く座って。あたし、お腹空いちゃった。」


「あー…。桂の所に泊まるということはあの不味い飯を食うことになるのか。」


バコッと小五郎さんは晋作さんの頭を叩いていた。


「った!」


「黙って食べて下さい。巳甘さん、食べてもいいですよ。」


小五郎さんがご飯を持ってきた。


「わぁぁぁ!今日も美味しそう!いただきます。」


あたしは食べた。


晋作さんを見るとご飯と睨めっこしていた。


「晋作さん、食べないんですか?」


「た、食べる。」


晋作さんは苦しそうに少しずつご飯を食べていた。


あたし達が食べ終わる頃晋作さんはようやく半分食べ終わっていた。


「晋作さん、食べれないなら無理して食べなくてもいいんですよ?」


「…そうするよ。」


と、箸をおく晋作さん。



その会話が聞こえてたのか小五郎さんが


「高杉!残したらもう今後一切巳甘さんに近づかないで下さい。」


なんて言ってる。


すると晋作さんは急いで全部完食していた。


「ぐほっ。ゴホッ…」


「大丈夫?はい、お茶。」


「ありがとな。」


一気にお茶を飲み干す晋作さんは「死ぬかと思った…」とか呟いていた。