そして春



私は高校に合格した。


が、特に合格への喜びや高校生活への
期待は無かった。


元々頭が良かった私は、県内でナンバーワン
の高校へ進学可能だったが、
不登校だった事で、勉強が分からなく
なっているのは勿論
内申点も足りていなかった。


結局受験したのは、かなりレベルを落として
県内でも真ん中程度の学力の高校。




だが、祖母へ報告出来るのが嬉しくて
嬉しくて仕方なかった。

病院にすぐ駆けつけて報告すると
「ゆいちゃんおめでとう。」
と笑ってくれた。