好きな人の隣って温かくて。

ずっと一緒にいたいって、離れたくないって、

思ってしまった。




「ぷぷぷー！りり、またちっちゃくなった？」

「ち、違うもん！ちょっと伸びたし！」

「ほほー、何センチよ？」

「...0.4センチ。」

「1センチもいってないじゃんw」

うぅー！なんで私こんなに小さいんだろ...。

「は、花ちゃんは！何センチ伸びたの！」

「え、5センチだけども。」

ご、5センチ...。

花ちゃんスタイル良すぎでしょ...。

「もーう！はい、落ち込まない！ね、帰りにドーナツ買ってあげるから！」

「ほ、ホント？！」

こんなにたくさん食欲はあるんだけどなぁ...。

「いーじゃない、次の身体測定に期待しよ！」

とか言っても、前と全然かわってないもん！

伸びた感じしなーい...。

「うぉ！よだか、また伸びたん？！」

「あー、伸びた伸びた。」

「割にはお前ほっせーよな！」

いいなぁ、男子。

私もあと5センチでいいからほしいよ...。

「...ちっさ。」

えっ...。

「おーい、りりお前小さすぎな？牛乳ちゃんと飲んでんの？」

ひ、酷すぎでしょ！

牛乳なんか逆に好きだし！

「の、飲んでるわい！そーゆー高橋はどーなのよ！」

あんまり伸びてないくせに！

男子の中じゃ小さい方のくせにー！

「俺は3センチ伸びましたよーだ！よだかなんか、8センチのびて180だからな？！」

ひゃ、ひゃくはちじゅ...！

私まだ150しか...。

「は、はなちゃー...。」

「高橋、りり泣かせたでしょー！！」

「はっ、言うならば180もあるよだかが悪い！」

「はっ！？おい意味わかんねーよ！」

ホントだよ。意味わかんないよ。

よだかくん、私に10センチでいいから身長下さい...。

「いこ...花ちゃん。」

「あんたら、覚えときなよー！」

は、はなちゃんかっこよすぎだよ...。

セリフが似合うよ。

てか似合いすぎだよ...。

なんだか憂鬱な季節です...。