「そっか…。ごめん。」


沈黙が訪れる。



すると、


ぐぅぅ。



お腹が鳴る。

「ふ…お腹空いたの?」

堪え切れず吹き出した。


笑いで口調が震える。


『亜希ちゃん…ぶふ』

渉も笑いを堪え切れず吹き出した。



『ごめんね、ジローくん…

あたしがお見舞いに来たのに…』


恥ずかしそうに亜希がうつむく。


『台所借りてもいい?

ジローくんとほしくんの分も作るから!』


そう言うと亜希は下の階へ向かった。