『ジローくんっ!

ジローくんっ!!!!』



誰かに呼ばれている。

水の中にいるみたいな心地で、声がすごく遠く感じる。



『亜希ちゃん!

早!着いてたんだ!』


『そんなことより渉くん!

ジローくんが!』




意識が遠のく。