私、橋本リンは横で、顔を赤くさせながら、今日助けてもらったという男の人の話をしている、親友の白石みくるをみて微笑んだ。



みくるは女の私でも、惚れ惚れとしてしまうほど可愛い。



ふわふわした茶色の髪に、長いまつげに縁取られたパッチリとした大きな目。白い肌。しかも、本人無自覚。



彼女に今まで告白した男たちは数しれない。



女子には可愛いすぎて引かれ、男子にも高嶺の花とされ、友だちは私以外一人もいない。



ちなみに、私もとても綺麗な上に、強気な性格のため友だちがいない。



なので、私たちは学校でいつも一緒にいる。



男に興味がなかったみくるは、今まで誰とも付き合ったことがなく、恋愛経験0。



そんなみくるが顔を赤くして男の人の話をしている!!



これは一目惚れだな!応援しなくちゃ!



「頑張って!携帯の番号持ってるんでしょ?応援してるよ!」



リンが目を輝かせながら、そう言ってきた。



親友のリンには一目惚れしたことをすぐに気づかれてしまった…



でも…



「ううん。もう会うこともないと思う。多分、向こうももう忘れてるよ。」