蓮side
「蓮さんには関係ない」と言われた瞬間、俺の中でなにかが壊れた。
心が手に入らないんだったら、その身体だけでも自分のものにしたかった。
俺は自分の欲望のおののくままにみくるを抱いた。
それでも、俺は身体全体でみくるに愛してると伝えるように抱いた。
みくるは途中から拒まなくなった。
みくるにとって、家族は自分の身体よりも大事なものだから、家族のためにどうしても金の欲しいみくるにつけ込んで、みくるの身体を金で買った。
こんな状況で、もし俺がみくるに愛してるとでも言ったら、みくるは怯えて逃げ出すだろう。
だから、情事が終わった後、眠ってるみくるに、俺は起きているみくるには絶対に言えないことを囁いた。
「俺はお前を愛してる」
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ふと、みくるに目を落とすと、身体中に俺がつけたキスマークがあった。
それが、とても痛々しくて、自分が情けなくて、俺は部屋をあとにした。